滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

着物文化をもっと身近に~高島支部8月納涼例会~

高島支部 例会レポート

高島支部8月例会
8/21(水)18:30〜21:00
場所:キッチン付シェアスペース白湖

報告書:射庭亜友己さん(トキメキモノ代表)
テーマ 着物文化をもっと身近に、そして世界に。〜私が魅せられた着物の可能性〜

司会 大辻さん
開会挨拶 北川さん

<報告>

射庭さんは、弟の結婚式に着た着物から、「着物は女性の可能性を最大限に高めてくれる可能性がある」というトキメキとインスピレーションで着物の世界にに飛び込みました。

2011年に着付けを習い出し起業。2013年に看板を取得(暖簾分けみたいなもの)。2017年には着付けの先生になり、着付け師としてのお仕事のキャリアを築いて行きました。
今はカンボジアでの国際交流の場にも着付けの仕事や、着物の普及活動にも務めたり、着物を通じて出会った方とコラボした仕事の展開を大切にされています。

一方、業界の課題として、着物業界は縮小、衰退にあります。縄文時代から始まった着物の歴史は戦後一気に広がった洋服文化に押されて、衰退期に入っています。
着物業界、着物市場は1981年(1.8兆円)の1/9の2022年(0.2兆)。
その原因は
・日本人の着物離れ。
・職人などは高齢化が進んでいる。
・着物の高級化やお客さんの囲い込みなど、従来のビジネスモデルの弊害など。
今でも呉服店同士は協力が薄く、主顧客の高齢化と若年層の取り込み不足があります。
着る機会の減少と敷居が上がっている着物に対して、ハードルを下げるための課題を業界全体で感じています。

今後の展望として、
着物は大量生産が出来ないものから、サステナブルの先駆けとして注目がされています。
1.民族衣装としての着物
→学校教育と宿泊施設などでの着物を着る機会を増やしたい。
2.ファッションとしての着物
→洋服との組み合わせの可能性のミックススタイルや「正しさ」に囚われない形も提案していきたい。
3.アイデンティティとしての着物
→海外で暮らす日本人(海外のセレモニーなどで日本人が着る着物)に、もっと気軽に着物を着てもらえるような活動を。

これからもたくさん着物を通して、
その楽しみと変わりゆく時代と、着物の可能性への探求を継続して、トキメク心を忘れない事が大切だと勉強させていただけました。

今回は納涼例会ということで、その後の懇親会も盛り上がりました!(記録 大森)