滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

限界を決めているのは自分、飛べないノミになるな!~高島ブロックオフラインで例会を開催~

高島支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会高島ブロック7月例会ご報告

滋賀県中小企業家同友会高島ブロック例会が7月15日(水)19時~21時まで高島市今津町の 可以登楼別館デカい際され、20人が参加しました。

報告者は七黒幸太郎氏
株式会社七黒 代表取締役
滋賀県中小企業家同友会 理事 ブロック長
テーマ「withコロナ〜今後の取り組み〜」
参加人数 20人
新会員ご紹介 高木 正明さん(高木製作所 代表)、渕田 弘幸さん(渕田撚糸工場 代表)、兼田 瞳さん( (株)SiB INSURANCE 後継者)
ゲスト参加 西沢 勝仁さん( (有)とも栄菓舗 常務取締役)

コロナの影響により先月までオフラインでの例会を自粛していましたが、今回久しぶりにオフラインでの例会となりました。
今回は七黒ブロック長に報告して頂きました。
テーマはwithコロナ〜今後の取り組み〜です。

冒頭の言葉、対コロナからwithコロナへの変化からヒントを探るでした。
内容は5つに別れており①2月時点での対コロナ②緊急事態宣言時③何に重きを置くべきか④現状況⑤まとめ。という構成になっていました。

①2月時点での対コロナ…前年から続く売り上げ好調により、年間売上目標数値も半期を過ぎた時点では140%を達成していた為コロナに対しても、この時はそれほど危機感はなく、リーマンショックや自然災害を乗り越えてきた経験から影響は出ないだろうと言う思いが強かった。

②緊急事態宣言時…4月7日の緊急事態宣言の発令を受けて、他業種では売上が7〜8割減という声も聞こえはじめ、万が一を想定した資金繰り、融資の話など借りれる時に借りるという話を聞くようになったが、まだ大丈夫だと思っていた。しかし、工事計画の中止や延期などの影響が少しづつ自社でも出始めていたが、その時は何をしたらいいなか分からなかった。

③何に重きを置くべきか…そこで、何に重きを置くべきかを再確認する。継続、安心させる、信頼関係強化である。続かなければ意味がない、1年間の資金作り、助成金の活用、内部留保の整理、何年収入がなくても続けられるかを徹底的に調べた。お客様や社員を安心させる為、コロナの影響をプラスに信頼関係を強化しようと仕事が激減していく中、解雇や減給はしたくない。そこで、会社の体力や数字についても社員と共有するようになり、生産効率と売上利益目標に重きを置いた観念を一旦停止し、生き残り戦略を考えるようになった。

④現状況…学校や工場などの改修工事がなくなった為、売上はかなり減少、その中でピンチをチャンスに変えるという考え方で色々な事を安心ではなく挑戦するというパラダイムシフトをする。仕事は協力会社にやってもらう、7月中に2名の新入社員採用、社員に過去最高賞与を達成、毎年2%の昇給決行などギリギリまで社員に還元した。その時の新入社員の「この状況になった事によって経営者の本質が見えてしまう。」という言葉に新たな気づきをもたらせてくれた。

別法人アパレル会社の存在。10年先に50%の会社が無くなるという情報から、同じ事をこのままやっていても大丈夫かなと思い、数年前に奥様のブログでの影響力を活用し、アパレル法人を立ち上げる。この決断の際にある方から「二足のわらじをはくやつは、一足も履きこなせない」という言葉きいて、やろう!と決意。社長の性格を理解した後押しとなった。
その結果、このコロナの状況でさらにアパレル会社の売上は上昇し、建設会社よりも売上が伸びていった。あの時やっておいて良かったと経験した。

⑤まとめ…1、敏感である事(気がつく)2、目先のみ求めず先を見据える3、決断と行動 これらをプラスして柔軟性
どんな事でも固定観念に縛られてしまうので、コロナを機会に立ち止り自社は自分はどこに向かって行くか見直すいい機会にする。

最後にコップの中で飛べなくなったノミを話の例えに、限界を決めてしまっているのは自分自身なのだという話を伝えて下さり報告は終了。

その後は「現状の課題を乗り越える為に今、すべき事とは」をテーマにしたグループディスカッションを通じて、参加して下さった皆様の自社や自分自身の現況とするべき事などを話し合い、グループの代表者の方の発表を聞いて例会は終了しました。


コロナ災禍の中、可以登楼別館様にはコロナ感染対策を完璧にして準備をしていただき、久しぶりのオフラインでの例会は、参加して下さった皆様、大変な状況に置かれている方もいらっしゃる中でしたが、オンラインでは何か物足りなかった感覚を取り戻したかのように、笑顔が多く溢れていたのではないかと感じました。

記録 三田村