滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

儲かる会社をつくる!ために私たちのやるべきこと~高島ブロック例会~

高島支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会高島ブロック2月例会が問題提起者に永井茂一さん(株式会社ピアライフ代表取締役、滋賀同友会副代表理事)を迎えて14日(水)午後6時半から9時まで安曇川公民館で行われ7人が参加しました。

永井さんは同友会歴24年。社長就任時に2,500万円の赤字で債務超過1,500万円の会社を、26年で自己資本2億円へ。社長に就いてから赤字は2回だけです。
赤字スタートだったので、売上げ第一主義で経営。目的が売上げなので、お客さんに嘘をついてまで数字をあげたり、社員同士でお客さんの奪い合いがあったそうです。
内の社員は出来が悪いと悩んでいった頃同友会に入り、「儲け」とは「信」「者」をつくることだと知り、一番の信者は社員のはず。社員に信じてもらえない経営をしていてはいけない。出来が悪いのは社員ではなくて人の力をいかせない社長だと襟を正し、利益を人材の採用と共育に投入してきました。
そして、滋賀県には1100社程不動産業が在る中で、従業者5人未満が950社と超零細な業界ですが、ピアライフは社員30人で押しも押されもせぬ中堅企業へと成長してきました。

永井さんは同友会で素晴らしい経営をしている社長の話を聴き、会社を訪問して何が違うのかを学び、自社経営にいかしてきました。そこで気付いたのは「社員が生き生きと働いている会社は儲かっている」「社員が暗くて元気のない会社は儲かっていない」ということ。社員との信頼関係さえ出来れば、経営者の悩みの80~90パーセントは解決する。だから、経営者は社員との信頼関係をつくることが仕事だとも。そのために、他社で取組まれていることを学んで実践する。同友会は人を生かす経営の理念と実務を学ぶのに最適な場だとも。同友会荷は言っていても会社が良くなっていないのは、参加していないか、参加しても学んだ気になって実践していないから。つまり、同友会運動と企業経営を不離一体にしていないからだとズバリ。
社員から「会議や研修をしていても売上げは伸びません」という不満の声を聴き、「会議と研修はお客様への対応に優先する」と決めます。本当にお客様に良い仕事をするためには、会議と学びを先に取組まなければ行けないことを決めたのです。ましてや、経営者であるならば、目先の業務よりも同友会を優先して学ぶことの方が大事だと強調します。

人は、何のためにという目的を明確持ち、明確な目標とその実元への方法を理解し、必要な知識と技術を学び自分の成長を実感してくると、やらされ感でなく好きになり、楽しんで仕事をするようになり、更に高い成果を上げるようになるとも。
経営者自身が経営者としての仕事を好きでやるのは当たり前で、楽しんでやるようにならないと、社員がそうなるはずはないし、使命感で仕事をする社員が育たないなどなど、参加者の胸に刺さる問題提起をしていただきました。

さいごに「高島で学び合う仲間を増やし、良い会社を増やして、地域を元気にして欲しい」「高島を本当に魅力在る街にするには、毎年自分の会社を伸ばし、人を雇用できるような企業になること」だと、仲間づくりが呼びかけられ、3年先には50名以上の会員になって支部をつくることや、それに向かって2018年度の高島ブロック体制についても話し合いました。(M.H)