滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

「産業として農業に未来はあるのか!衰退産業を蘇らせる 若手農家の経営手法」

高島支部 例会レポート

2022年度高島ブロックオープン例会が11月16日(水)18:00~20:30まで可以登楼別館(今津)で開催され48人が参加しました。

報告者には石津大輔氏・針江のんきぃふぁーむ代表をお招きし、「産業として 農業に未来はあるのか~アパレル業界から農業への転身 衰退産業を蘇らせる 若手農家の経営手法~」をテーマに、ご報告いただきました。
石津さんは2005年に「地産地消の時代に日本人の主食である米を売るぞ」と意気込んで農業後継者になりました。しかし、いまや米とパンの需要は完全に逆転。日本人の主食は米だということにあぐらをかいてきた結果がリアルに表れていると強調。地産地消の時代だといっても地元のお米が地元で消費されていないことや、6次化産業の推進で加工場を建て餅を作っても販路がなくて全く売れず、農家がその延長で餅屋になっても〝餅は餅屋〟であることを実感。有機栽培中心へ転換し、関東方面の百貨店で催事販売をしてもブランド力がなく赤字続き。圧倒的に認知力のないお米でどう戦うかに集中して知恵を絞り、自分の個性を書き出し、強みとして発信。10年後、30年後、100年後の未来をイメージするようにして、食のありようを提案。私たちが楽しく生きる意味と併せて残す農業の姿とは、を追求しているとのご報告に、自社の存在意義を問い返させられました。