滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-ユニバーサル委員会-

多様性を価値に変えてイノベーションを~第5回ユニバーサル委員会委員会学習会~

ユニバーサル委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会2020年度第5回ユニバーサル委員会が10月8日(木)午前10時から11時30分まで同友会事務局とZoom会議室にて開催され、14人が参加しました。

今回の委員会には、株式会社アカルクの代表取締役 堀川 歩さんをゲストにお迎えし、LGBTQの人の抱える課題、企業としてどう位置づけ職場を変えていくのかと言うことの意義について学ぶ機会を持ちました。

株式会社アカルク⇒アカルク社ご紹介

報告者の堀川さん自身、産まれたときは女性でした。小学生の時から、心の性は悩み続けていたそうです。今は社会的にも男性の戸籍をとり、自分自身の性を生きていて「性は人の数だけある」と言われます。

LGBTの人の割合は10人に一人。これは左利きの人と同じ割合で、私たちにとって無関心ではいられないことなのです。

世界的にはヨーロッパを中心に27%の国で同性婚が法的に認められています。日本には国としての法律はありませんが、50の自治体でパートナーシップ条例が成立されています。

SDGsの中にはジェンダー平等は掲げられていますが、LGBTのことは共通目標に入れられないほど、まだまだ国際的な合意にはならない課題です。

職場の中でLGBTの人が困っていることは?

ハード面では環境と制度があります。トイレ・制服・採用・名前・福利厚生等です。

トランスジェンダーの人と同性愛の人とでは困っていることが違うので、ハード整備は押しつけではなく、選択肢を示して個人個人が決められるようにすることが大切です。

ソフト面では理解と正しい情報です。「何となく気持ち悪いよねー」「生産性がない」等の会話がそこからでてきます。

社内での多様性を価値に変えるために、知ること⇒意識と行動を変えること⇒まわりに広げるというステップで取り組んで欲しい。

今すぐ出来ることは、言葉選びを変えること。「彼氏いるの?彼女いるの?」「ホモ・レズ無理!」「○○さんって、そっち系?」「男らしく・女らしく」という言葉を使わないこと。カミングアウトされたら、本人の許可無く絶対に第三者に話さないこと。

職場内での研修は「犯人捜し」にならないようにして欲しい。テーマを社会の中の多様性を学ぶとか、多様性を生かしたビジネスづくりといった枠組みで取り組むこと。

LGBTを個人の価値観の問題にしてしまうと、何も出来なくなります。会社として方針を持って、人権やCSRということではなく(ベースは人権だが)て、人を思いやる社風に変えてイノベーションを起こし、自社の理念を実現することに繋げていただきたい。

堀川さんのお話を伺い、人間尊重の経営に取り組むということの広さと深さについて、あらためて考えさせられました。

(M・H記)