滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-青年部-

青年部 8月オープン例会を開催しました

青年部 委員会レポート

青年部8月例会のご報告です。

今回の報告者は和歌山同友会青年部所属の㈱FINE TRADING JAPAN 代表取締役の鳴海禎造さんの報告でした。
鳴海さんは現在、自動車部品の製造会社の他に香港に貿易子会社、中国に子会社を持ち、そして電力の自由化の波で立ち上がった和歌山電力㈱の取締役を兼任されるなど、非常にパワフルな創業経営者です。

鳴海さんの報告という事もあって、滋賀だけでなく、近畿2府4県の青年部会員もお越しになられ、ホテルボストンプラザ草津にて18時30分より総勢60名が参加しての例会となりました。

報告では、鳴海さんの幼少時代から経営者としての今までの流れを、マズローの欲求階層に重ねてご説明をされました。とにかくお金が欲しかった学生時代、鳴海さんは学生の特権である「時間がある」という事を利用してプレミアが付きそうな商品を並んで購入し、個人間売買で高く売っていた事や、自動車の部品を当時誕生したばかりのヤフーオークションに出品をする等、旺盛なチャレンジ精神で商才を如何なく発揮されてきました。
その後自動車好きが高じて、中古車販売会社を立ち上げ、順調に売上を伸ばすものの、商売の本質を知らない素人経営により、いくら販売しても赤字が増えるという負のスパイラルが解消されませんでした。

しかし、同友会を初めとする様々な団体に所属する事で経営者の役割に目覚め、自分は社員に生かされているという気持ちを持った時から、状況は好転していきました。アニメ「ワンピース」では、主人公1人では大海原を航海していけない。航海士、調理師、医師等、高度なスキルを持った船員がいる事で初めて目的地に進む事が出来る。

鳴海さんは「自分は何も出来ない。高度な技術やスキルを持った社員がこの会社を支えている」と謙遜されていましたが、その姿勢は多くの参加者の心に響いた事と思われます。

報告後のグループディスカッションでは、「あなたの経営スタイル(こだわり)は何ですか?具体的にどのような取り組みをされていますか?」というテーマで様々な意見が交わされました。青年部への入会希望者も2名出た事もあり、非常に有意義な例会となりました。