滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

大津支部3月BIG例会~経営者の人格が会社の成長を左右する!~

大津支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会大津支部3月例会報告

テーマ:『本質を極める経営術~360度全人格形成の実践から学ぶ』

大津支部BIG例会3月18日(水)18時30分から21時まで滋賀大学大津サテライトプラザで開催され、58名の会員やゲストが参加しました。
京都同友会の(株)ワールドサニー代表取締役社長 小坂洋平氏より『本質を極める経営術~360度全人格形成の実践から学ぶ』をテーマにご報告をいただきました。
小坂氏は、自身の経験に基づき、経営の本質を「見つめる」「磨く」「極める」という3つのフェーズに分けて解説し、それぞれの重要性を語りました。

まず、「見つめる」フェーズでは、経営者自身と自社のルーツを深く見つめることの重要性を強調しました。小坂氏は、事業承継の経験から、会社の強みや進むべき方向性を見出すためには、自社の本質を深く理解することが不可欠であると述べました。この「見つめる」という言葉を選んだのは、本質は外から与えられるものではなく、元々自分の中にあるものだというメッセージを込めたためだと説明しました。

次に、「磨く」フェーズでは、理念や本質を事業で表現することの重要性を説きました。
小坂氏は、具体的な事業展開の事例を紹介しながら、果物という本質を軸に、農業、アパレル、サウナなど多角的な事業を展開することで、会社のオリジナリティを確立し、他社との差別化を図る過程を説明しました。事業を通じて本質を磨き上げていくことで、会社の成長につながると語りました。
そして、「極める」フェーズでは、経営に経営者の人格を落とし込むことの重要性を訴えました。

小坂氏は、経営者の考えや価値観が経営に大きな影響を与えることを示し、経営者としての人格形成の重要性を強調しました。経営者の器の大きさよりも、どのような人格であるかが重要であり、経営者の人格が会社の成長を左右すると語りました。
小坂氏は、事業展開のアイデアは、仕事の話を積極的にすることで生まれると述べ、様々な人との対話を通じて新たな発想が生まれることを示唆しました。また、社員教育においては、理念の実践が社員の成長につながるような仕組みづくりが重要であると語り、理念を浸透させるための具体的な取り組みを紹介しました。

小坂氏は、経営者の本質が磨かれることで、会社も成長していくと述べ、経営者自身が常に学び続けることの重要性を強調しました。

座長まとめで上田幹人副支部長は、小坂氏の報告が同友会の理念である「よい会社」「よい経営者」「よい経営環境」づくりを体現していると評価しました。その上で、上田副支部長は「本質はどれであろうと変わらない」という言葉で、経営の本質は普遍的なものであると述べ、参加者に対し、例会で得られた学びを自社の経営にいかし、実践していくことの重要性を熱く呼びかけました。


本例会は、参加者にとって自社の経営を見つめ直し、今後の経営に活かしていく上で、多くの示唆を与えるものになりました。
(記録 平沼康宏)