私たちの存在が地域を元気にする!
新支部長に寺田俊介さん~大津支部第46回定時総会~
大津支部第46回定時総会・記念例会が、5月28日(水)18時から20時15分まで大津ふれあいプラザホールで開催され42名が参加しました。
石川朋之支部長(㈱Honki代表取締役)は「中小企業の経営環境は厳しい。こういう時こそ経営者の想い、何のために経営をしているのかという初心を再確認し、社員と向き合いトップが率先垂範して事業を引っ張ることが必要」だと開会挨拶しました。
続いて司会の佐々木美鈴さん(博善社印刷(株)代表取締役)より議長に平沼 康宏さん(あいおい土地家屋調査士事務所代表)が指名され、議事を進行しました。議事では提案された第1~5号議案まですべてが参加者の賛成によって議決され、2025年度大津支部運営を担う26名の運営委員を選出。支部長には寺田俊介さん(Camp Fire(株)代表取締役)を新たに選任され、退任する石川さんには花束が贈られました。
2025年度大津支部役員(順不同・敬称略) | ||||
№ | 会内役職 | 氏名 | 会社名 | 役職 |
1 | 相談役 | 坂田 徳一 | (株)坂田工務店 | 代表取締役 |
2 | 相談役 | 永井 茂一 | (株)ピアライフ | 代表取締役 |
3 | 支部長 | 寺田 俊介 | Camp Fire(株) | 代表取締役 |
4 | 副支部長 | 上田 幹人 | (株)アームズ | 代表取締役 |
5 | 副支部長 | 川勝 健太 | (株)カワカツ | 代表取締役 |
6 | 副支部長 | 八谷 香央梨 | (株)八谷 | 代表取締役 |
7 | 副支部長 | 平沼 康宏 | あいおい土地家屋調査士事務所 | 代表 |
8 | 副支部長 | やすなみずほ | (株)Yasunart | 代表取締役 |
9 | 運営委員会 | 飯野 修 | 飯野会計事務所 | 代表者 |
10 | 運営委員会 | 石野 真由 | 滋賀カーゴ軽自動車運送(協組) | 代表理事 |
11 | 運営委員会 | 奥田 在弘 | 湖南精工(株) | 部長 |
12 | 運営委員会 | 加賀山 望 | 安心アシスト(株) | 代表取締役 |
13 | 運営委員会 | 小寺 雅也 | (株)小寺製作所 | 代表取締役社長 |
14 | 運営委員会 | 近藤 公人 | 滋賀第一法律事務所 | 弁護士 |
15 | 運営委員会 | 坂本 泰一 | 社会保険労務士 坂本事務所 | 代表 |
16 | 運営委員会 | 佐々木 美鈴 | 博善社印刷㈱ | 代表取締役社長 |
17 | 運営委員会 | 髙木 謙一郎 | (同)Keni-Chiro Design | 代表 |
18 | 運営委員会 | 田中 和樹 | (株)プレイ比良 | 代表取締役 |
19 | 運営委員会 | 西村 隆 | (株)ピアライフ | 取締役 |
20 | 運営委員会 | 濱田 健太郎 | (一社) LPC | 代表 |
21 | 運営委員会 | 濱本 博樹 | (有)浜本新聞舗 | 代表取締役 |
22 | 運営委員会 | 宮本 智 | (株)オフィス・サービス大津 | 代表取締役 |
23 | 運営委員会 | 元藤 大幹 | (福)美輪湖の家 大津 | 本部長 |
24 | 運営委員会 | 山口 智久 | (有)山口一心堂 | 代表取締役 |
25 | 運営委員会 | 山下 悠 | (大)滋賀大学経済学部 山下悠研究室 | 准教授 |
26 | 運営委員会 | 山田 智奈美 | 滋賀容器工業㈲ | 代表取締役 |
27 | 運営委員会 | 山本 光洋 | (株)SOLEPRO | |
28 | 直前支部長 | 石川 朋之 | (株)Honki | 代表取締役 |
第Ⅱ部記念例会では、坂田徳一さん((株)坂田工務店代表取締役、滋賀同友会監事)より「次世代への承継~大津支部へ送るエールは同友会での学びと実践!」をテーマに実践報告が行われました。
坂田工務店は明治25年創業。坂田さんは1993年に4代目社長へ就任し、翌年に滋賀同友会へ入会しました。工業高校を卒業し、県内の中堅ゼネコンで6億円を超える建物の主任技師も務めていた坂田さんですが、地元では大工仕事が出来ず現場へ材料運びをする日々。「社長にはなっても、無免許運転をしていたようなもの」だと当時の自分を振り返りました。その後、地元のゼネコンと組んで売り建て住宅の分譲を始めますが、その会社が倒産し600万円の手形不渡りを受けました。この痛い経験と、阪神淡路大震災の住宅被害を目の当たりにしたことが、木造住宅のあるべき姿を追求するきっかけになったそうです。
同友会では経営指針成文化セミナーで「信頼と実績を基本」とする経営理念を成文化。地元の木で木造の家をつくる大工工務店であり続けるという方向が定まり、お客様と共に山へ入り、木を伐るところから始まる家づくりに取り組みました。
そんな坂田さんですが、新築住宅の内覧会で得意になって話している時に「この家を建てたのは、外でお客さんを案内している大工さんやろ。主人公を勘違いしたらあかんで」「従業員がお客さんと直接話して魅力を伝えることが一番大切な教育やろ」と同友会の仲間に諭され、共に育つ共育の在り方に気づかされたそうです。
同友会から学んだことは、「謙虚な姿勢」「グループ討論で違いから学ぶ」「労使の共育ち」、そして「何のために経営するのか」という自らへの問いかけと経営理念の成文化で、「経営者の責任と自分を律することが一番大切」だと説かれました。
坂田さんは今回の報告を準備することで、「私たちの存在が地域を元気にする原動力!」をテーマに「木造の住まいづくりを通じて、豊かな暮らしを創造する」10年ビジョンが描けたそうです。参加者には、報告者になることが一番の学びであると呼びかけられ、同友会運動と企業経営が不離一体と言うのは、同友会で学び続けることであり、国民や地域と共に歩む中小企業であり続けることだと強調され、同友会で何を学ぶのか、実践し続けるのかを問い返す記念例会となりました。