日時:2018年5月24日(木) 17時 開会 21時30分 閉会
会場:びわ湖大津館 桃山会場 滋賀県大津市柳が崎5-35
記念例会報告者:青木 孝守氏 (株)あぐり進学 代表取締役
記念例会テーマ:「指針経営 12年間の実践と反省」~過去最高売り上げと利益の秘策~
司 会:遠城 孝幸氏 認定NPO法人 四つ葉のクローバー 代表補佐
参加者:38名
2018年5月24日(木) 17時より、びわ湖大津館 桃山会場に於いて、大津支部第39回定時総会が参加者38名の中開催されました。
第1部では、総会議事が行われ、議案全て承認されました。
第2部の記念例会では、青木 孝守氏に「指針経営 12年間の実践と反省」~過去最高売り上げと利益の秘策~をテーマに90分間報告をして頂きました。
青木社長は、業種が違う経営者の集まりである同友会に参加する意義とは何であるかと疑問を持っておられましたが、どんな業種であっても組織には必ず「人」がいるという共通点を見出されました。すなわち、人の生き様や多様な考え、問題点を感じて、何かヒントをもらうことに同友会の意義があるということです。
【自己紹介】
大学の工学部建築学科を卒業後は、某ゼネコン海外事業部の中近東で仕事をしておられましたが、家庭の事情で日本に帰ることに。そこで親戚のおじさんに反対されるも学習塾を独立開業されました。開業当初は経営理念など考えておられませんでしたが、バブル経済に支えられ順調に売り上げを伸ばされました。
【スポーツ(野球)と会社経営の共通点】
・チームで勝利に向けて全力を尽くす
・個人の能力アップでチームの成長
・負けても次に勝つための創意工夫
現在は京都大学硬式野球部の監督でもある青木社長。会社での「勝利」とは何であるか、明確に共有できているか。社員で「勝利」となる目標が各自バラバラでまとまっていないことにびっくりし、青木社長が考える「勝利」とは、経営理念の実現であることに気付かれました。
【指針経営とは】
経営理念を当初はコンサルタント会社に作成を依頼するなど、しっかりした経営理念がないために社員の方向性の違いで軋轢が生じたことに悩み続けられました。
平成8年に同友会に入会されましたが、雰囲気に馴染むことができず約10年間は幽霊会員に。1泊2日の経営指針成文化セミナーで急いで経営指針を作られ、毎日の朝礼で社員に唱和を強制させることで社員に浸透させようとされましたが、数字中心の計画目標では社員に浸透することはなく、売上も落ち続け、アルバイトや社員の定着も悪い日々が続きました。経営理念とは、その人の言葉に置き換えて言えないと意味がない。
平成18年に同友会の参加を復活されました。「経営指針を創る会」では、経営者は会社の維持と発展をさせることが経営者の責務であるとの言葉が心に響き、経営指針を作らないと会社は空中分解するだろうと危機感を抱かれました。また、経営指針は作っただけでは理念は浸透するものではなく、毎年改定をしなければ会社は成長しないとも指摘されました。
記:S,Y