滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

同友会に入り、変わり、成長する! 大津支部10月例会を開催しました!

大津支部 例会レポート

日時:2018年10月25日(木) 18時30分 開会 21時分閉会

会場:明日都浜大津 5階大会議室

報告者: 七黒 幸太郎氏 (株)七黒 代表取締役

テーマ:「外部の仲間作りから始まる、自己改革と会社経営のこれから」

~同友会活動の積極的な参加で、変われる事、変えられる未来とは~

司 会:川端 秀樹 (株)大生産業

座 長:松井 敬樹 サークルワークス 代表

参加者:39名

 

2018年10月25日(木) 明日都浜大津にて、大津支部10月例会が参加者39名の中、開催されました!

報告者は、(株)七黒 代表取締役 七黒 幸太郎さんです。

七黒さんは高校中退後平成14年18歳で起業され、建設仮設工事全般を手掛けられ現在株式会社七黒の代表取締役として活躍されています。

七黒さんは、創業当初、手間受け契約というやり方で資材は持たずに、幼馴染のお一人を雇用し仕事をはじめられます。廃車のトラックを再生するなどして経費を抑え、人並みの収入を確保し、社員の生活を守るために、経済的なゆとりを目指されます。

でも、低価格で仕事を受けると、忙しくなるだけで利益が残らず、時間的にも気持ちにもゆとりがなくなり、悪循環に陥られます。

大型商業施設やテーマパークなど有名施設の現場も手掛けられますが、資材センターから現場まで2時間かかることも。その日の片づけはその日のうちにしようとすると朝から深夜までかかり、労働状況は過労に。

また、社員さんは、外国人実習生に言葉が通じないことから感情的になって、何度もトラブルを繰り返す状況で、「本当の原因がどこにあるのか」「なんの為に働いているのか」悩まれます。

 

そんな中、2010年同友会高島ブロックに入会されます。2011年には、第31期経営指針を創る会を受講され、経営理念を作られます。経営理念を作ったことで、経営するうえでの判断基準ができ、社員が安心して働き続けられる組織体系と労働環境の整備を目指されます。

経営課題として、「経済的ゆとり」「時間のゆとり」「気持ちのゆとり」「成長の実感」「良い人間関係の構築」「終身雇用」に取り組まれます。

社員さんに対して、就業時間の大幅短縮、有給休暇の取得(年末に残り買い取り)、福利厚生の充実(結婚記念日有給・男性育児休暇)、社員研修旅行の開催、お客様からのお褒めの声から表彰、年間2回の賞与、結婚記念日に社員の奥様に手書きの手紙とギフト券のプレゼントなど、様々なことを実行されています。

「会社は社員さんを一番大切にする」という理念の共有と労働環境整備を行ったことで、社員さんはお客様を大切に考え、喜んでもらえるためには何ができるかを考えて行動するようになられました。その結果、社員の皆さんに、時間と気持ちのゆとりが生まれ、仕事の品質が向上し、同業他社との差別化ができるようになり、価格や時間的制限を受けにくくなるという好循環サイクルが回るようになられました。売り上げも、55%アップを実現されます。

また、社員の皆さんでチームビルディング研修を受講され、「目的を達成させるために、皆が自主的に行動し、発言すること」や、「相手を思いやる気持ち」「想いを具体的に伝える事の大切さ」を課題にして、さらなる組織強化をすすめておられます。

さらに七黒さんは、本年には同友会の高島ブロック長を引き受けられました。

「自分たちが育った街を元気にしたい」「明かりを一つでも多くともしたい」という思いで、同友会活動に取り組まれています。同友会で経営者が学ぶことで、企業を常に成長させられる経営者が1人でも多くなることを目指されています。

100%ではなく101%の積み重ねで、他との差別化をはかり、ますます成長される七黒さん

の報告は、大きな学びとなりました。

記録 オーパルオプテックス株式会社 山脇秀錬