滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

大津支部11月BIG例会を開催しました!

大津支部 例会レポート

大津支部では、11月26日(金)18:30~21:00に大津支部11月BIG例会を開催しました。現地会場に大津プリンスホテル、オンラインにZoomを使用してのハイブリット例会となり、会員・他同友会・ゲスト合わせて88名が参加しました。
今回は「企業経営と同友会運動は不離一体、同友会運動が自己の成長と会社の成長に繋がる!」をテーマに、瀬戸 直人氏(有限会社ウェリントン 代表取締役)にご報告いただきました。

同友会に入会した当社は、経営者として学びに来ているというより、例会後の懇親会が楽しみで同友会運動をしていたという瀬戸さん。当時は期末の節税に外車を購入するような典型的なダメ経営者だったと振り返ります。

そんな瀬戸さんが変わるきっかけとなったのが、自社での健康診断でした。同友会の経営者に言われ、ある種”かっこつけ”のような形で実施した健康診断。その健康診断で、とある社員に初期の肺がんが発覚したのです。
「もしこのきまぐれに実施した健康診断がなければ…その社員さんは死んでいたかもしれない。」と、経営者の責任の重さを痛感します。この件を機に、同友会運動での学びと実践に本腰を入れるようになります。

同友会で大きく変わった点として、「ともに働く社員との関わり方の変化(同友会活動での気づき)」と「連立の精神の確立(経営指針所の実践)」があり、これらが売上が2億円上がったポイントだと語ります。

「ともに働く社員への関わり方への変化」は同友会内の各役職を務めるなかで得た学びでした。青年部の幹事長をしていたころに、副幹事長の話を遮って自分の考えを話していると「瀬戸さんと話していると、話す気がなくなる。」と指摘をされました。その時、瀬戸さんの脳裏によぎったのは「会社でも同じことをしていたのでは…?」との思いでした。これが、会社での態度を省みるきっかけになったといいます。

瀬戸さんが社内での態度を改めると、社員たちに大きな変化が起きました。仕事の案、意見が次々と出る様になり、社員の主体性が大幅に向上したのです。また、仕事での不満が爆発して事件が起きる前に、瀬戸さんに相談が上がってくるようになりました。

「連帯の精神の確立」は、同友会理念の”自主・民主・連帯の精神”を社内にも取り入れたということです。
とりわけ、”連帯の精神”に重きを置いた経営を実践。自社で営業と職人のお互いの「無理」を回避した結果、お客様の本当のニーズを聞き逃すという問題が起こった際には、受注・販売担当、WEB、工房、配送・商品管理担当などに分業化を進め、互いの業務への理解を深めるために部署間交流を実施し、理念のもとに一致団結できる環境を整えていきました。

絶えず同友会での学びを自社に活かし続けてきた瀬戸さん。最後に「同友会で自分の経営者としての現状を知り、社員を最高のパートナーとして会社を成長させる。」と不離一体経営についてまとめてくださいました。

瀬戸さん、ありがとうございました。